Tag Archives: 研究

株式会社旭製作所本社工場見学

 2/20(木)は株式会社旭製作所(AG!)の本社工場を見学に行ってきました。旭製作所はガラス製理化学機器のメーカーです。化学で使用するフラスコや蒸留器などが身近な例です。熊本県荒尾市に本社があり有明高専から遠くない立地ですが、同分野では世界的シェアを有する企業です。

 上記の機器を製作するためのガラス加工は正に職人技で、化学を専攻している学生さん達の中にはその魅力にハマってしまう人も少なくありません。応用化学出身の私には非常に身近な存在であり、学生時代は研究室で必要なガラス加工をしたものです。ま、下手でしたけど。一方で、電気電子工学を学んでいる研究室学生さん達にとっては珍しい存在と思います。

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∩(´∀`∩) 7E 福田 旺土君、有明高専特別賞受賞!! (∩´∀`)∩

 本日2/19(水)は終業式でした。全クラスオンラインで繋いでの全校集会にて、7E 福田 旺土君が有明高専の特別賞を他コース3名と共に受賞したことが公表されました。3年間の研究室生活における学会受賞3回(これこれこれ)の実績が高く評価されましたっ!!

\(゚▽゚=))/…\((=゚▽゚)/

 正に不断の努力の賜物です。

我が有明高専の誇りです。
校長先生を交えて研究室全メンバーで記念写真です。
誇らしげです。

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卒業研究と絆

 週明けで後期は終了し、春休みとなります。2024(R6)年度が終わります。目下卒業研究はまとめの時期です。

 この週末まで、7Eは専攻科研究のまとめ、6Eはその中間報告、5Eは卒業研究のまとめ、4Eはそのレポートと各学年大忙しでした。今期の鷹林研究室は全ての学年が揃っているため、日夜大忙しでした。今週末で全ての書類を済ませることがてきまして、ほっと一息のところです。

 高専は大学と違って、通常授業日程と併行して研究活動が進んでいきます。高校&大学で7年間かけて学ぶところを、5年で済ませようとしますからね。仕方がありません。7Eくらいになって、ようやく研究に専念できる時間的余裕ができます。ですから、研究室に皆で集うのは容易ではありません。同じ研究室に所属しておきながら、違う学年、つまり先輩・後輩を知らないというケースも出てきます。

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専門分野ってどうよ?

 自分の専門分野を語れる人はすごいと思います。昔、学会でとある先生が「それで10年メシを食ってから専門と言え!!」と仰っていたのを忘れません。

 さて私ですが、

半導体と言うほど半導体でもなく、

プラズマと言うほどプラズマでもなく、

化学と言うほど化学でもなく、

物理と言うほど物理でもないです。

ついでに品質管理がちょっとあります。

 そんな私の専門分野って何だろう・・・。

 「何研究してますか? 専門分野って何ですか?」に対して、答えられない私です。

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研究室業績(2020/4~2024/12)

 有明高専において、鷹林研究室創設以来の研究業績をまとめてみました。この教員鷹林の部屋ホームページの記載内容と同じですが、PDFに書類としてまとめてみました。

 多いと見るか、少ないと見るかは人それぞれでしょうが、ぼちぼち頑張っているつもりではあります。

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研究室同窓会と第28回プラズマ・核融合学会 九州・沖縄・山口支部大会

 12/21(土)は、博士後期課程時代の研究室である大阪大学 大学院基礎工学研究科 中戸 義禮研究室の同窓会でした。コロナ前の前々回以来7年ぶりの対面の会となりますので(前回はオンライン)、とても楽しみにしていたんですが、前日19(金)に風邪でダウンとなりました。大阪まで行ける体力もなく、残念至極でした。切符も払い戻ししました。不覚この上なしでした。

 幸いオンラインで参加できましたので、画面を通じて皆様にご挨拶できました。中戸研の同窓会は約3年毎に行ってきており、今回が4回目でした。先代教授の故坪村 宏先生からのメンバーを含みますので、基礎工の第1期生(中戸先生もそう)から始まる幅広い年代で構成されています。

 ただし通常の同窓会と違って、中戸研の同窓会はパーティー形式ではなくて、セミナー形式です。諸先輩方のご講演の後に学食でちょっとしたものはありますけど。登壇される諸先輩方は、無論、この社会で名を上げた大物ばかりです。私もいつかはこの舞台に立てるような実績を上げたいなと思う次第です。登壇のレベルは、私の中では最高峰に位置します。どんな国際会議も相手にはなりません。

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大阪公立大学 呉 準席先生ご来校

 12/10(火)は、今年度第2/2回目のGE講演でした。今回は大阪公立大学呉 準席(お じゅんそく)先生をお招きました。とはいっても、呉先生とは先々月に玉名温泉でご一緒していますので、間を開けずに再度九州までお越し頂きました。

 呉先生は韓国のご出身です。韓国の光雲大学 大学院修士課程を修了後、日本に留学され、京都大学で博士号を取得されました。その後、英国リバプール大学、高知県の高知工科大学、愛知県の名城大学を経て現在、大阪府の大阪公立大学 工学部 電子物理工学科で教授をされています。大阪公立大学は2022年に、大阪市立大学と大阪府立大学が統合されてできた公立大学です。

 呉先生には長年お世話になっており、今回のご無理も快く引き受けてくださいました。感謝感激です。

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2024年度応用物理学会九州支部学術講演会(2/3)

 今回の支部大会ではオプションで、沖縄科学技術大学院大学(Okinawa Institute of Science and Technology, OIST)への見学ツアーが組まれました。OISTは、大学院大学の一つです。大学院大学とは、学部組織を持たず大学院のみで構成され、研究に特化した組織です。同様の組織に石川県の北陸先端科学技術大学院大学(Japan Advanced Institute of Science and Technology, JAIST)と奈良県の奈良先端科学技術大学院大学(Nara Institute of Science and Technology, NAIST)があります。中でもOISTは最も新しく、最も日本政府が力を入れている国際的な機関です。

 OISTは、琉球大学よりもさらに離れた沖縄県国頭郡恩納村にあります。遠くて普段訪れる機会はないので、ツアーに参加してみました。

入口から全体を見渡します。
建物入口です。
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2024年度応用物理学会九州支部学術講演会(1/3)

 12/7(土)・8(日)は、2024年度応用物理学会九州支部学術講演会に参加してきました。昨年・一昨年に引き続いて3回目です。毎年九州支部大会は、5年生メインでデビュー戦ということで考えています。ただし今年度は内2/3名が先の全国大会でデビュー済という華々しく優秀ということで、気楽にやってきました会場は沖縄県の琉球大学でした。私も含めて参加メンバー全員、沖縄は初めてでしたヽ(^o^)丿

 前日12/6(金)はクラスマッチでした。終了後直ちに福岡空港へ移動して前泊インとしました。

夜の那覇空港です。
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熊本大学 山本 圭介先生ご来校

 遡ること12/5(木)、熊本大学 半導体・デジタル研究教育機構(REISI)の山本 圭介先生がご来校なさいました。熊本大学 工学部ならびに同大学院の編入学説明のためです。

 山本先生とは現在、九州大学と九州沖縄地区9高専との間で行っている九州大学 工学部・九州沖縄9高専 連携教育プログラムでご一緒しています。このプログラムは、九州大学 工学部の教員と高専教員との間で連携教育を行うもので、具体的には専攻科1年生は高専にて、2年生は九大にて卒業研究活動を行うものです。このプログラムは2023年度から始まったものでして、現在研究室専攻科1年生の学生さんが2期生として活動しています。

 高専に着任して研究を始めましたが、展開上クリーンルームがどうしても必要でした。本校は先人達の先見の明によりクリーンルームが破棄されたようですので、自分で作り上げるしかなく、さりとて費用は莫大ですので悩んでいたところ、当該学生さんを通じて山本先生とご縁ができ、九大のクリーンルームを有り難くも使わせて頂いております。思いは叶うものですね。

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自己顕示と哲学

 ようやく風邪も明けてきました。体調を崩して何もしないでいると、色んなことを考えます。

 インターネットを通じて、各自の意見がメディアを介さずに自由に披露できるようになりました。インターネットは既存オールドメディアによる情報操作、いわゆる洗脳から人々を解放した反面、自己顕示欲を煽る側面もあり、度が過ぎた内容で社会的地位を失う人々も見受けられます。

 このホームページを立ち上げて、4年半が過ぎました。元々は当時人気のなかった所属するEコースの打開策として、入ったばかりの私なりに考え出したものです。有明高専は総合学科制で、2年生後期から専門コース分けとなります。このようなシステムを採っている以上、コース毎に人気の良し悪しは出てくるのは必然です。ならば切磋琢磨していけば良いだけの話です。人気がなくても志ある学生さんは少ないでしょうが必ずいますので、彼らに対して粛々と成すべきことを成しておけば良いだけとは思うのですが、現実にはそうも言ってられないようです。

 当初はコースのホームページに間借りしていたのですが、お気に召さない方々から自分で独立して行うように言われました。何もしないのに文句だけ言う人は、どこにでもいるものです。何事に対しても、チャレンジすれば何かしらの損失は出ます。しかしその損失にばかり目を向けていたら、何もできません。

 「なんやこいつら!!」と何苦楚の精神でこのホームページを独立させました。このホームページは、完全私費で運営しており、一切の公費は入れていません。良い機会なので、自分の考え・思いを披露し伝えてきました。同時にそれらを自分自身でも整理してきました。何のために教育するのか、何のために研究するのか、そして今後どうしていきたいのかと。自己顕示と言われれば、確かにそうです。

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学会発表のトレンドに思う

 かれこれ20年以上、学会発表というものを見てきました。歳のせいか、発表のトレンドが大きく変わってきたなと実感します。年寄りくさいですね。専門分野の詳細についてではなく、発表スタイルについてです。

 情報処理技術の発達により、多くの測定手法が身近になり、かつそのデータ処理が容易になってきました。測定データ一つを取るにも、プリンタ/プロッタの設定から始まるアナログシステムでは一苦労だったものが、今やボタン一つの全自動で数値データをファイルすることができます。ファイルデータは各自のパソコンで、後で自在にグラフ加工できます。

 発表技術に関しては、事前に一枚一枚OHPシートに印刷して用意していたものが、今や発表直前までノートパソコンやタブレット上のPowerPointで容易に修正できます。昔は発表原稿を丸覚えしていましたが、今や壇上の手元の画面に、原稿をメインスクリーンとは別途映し出して読むことができます。

 総じて現在では、「多くのデータを敷き詰めて、早口で話す」スタイルが主流となっています。カラー、アニメーション、ビデオやシミュレーションが駆使されており、傍目には昔よりもはるかに洗練されています。

 しかし、「いや素晴らしい・・・」と一概にも言えないかと思います。

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