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Fourier級数とFermi–Dirac分布とこの世の成り立ちな自由な研究

 人類の歴史上で賢い人間を挙げろと言われたら、私は2名の人物を推します。Faraday (ファラデー)とFourier (フーリエ)さんです。

 ファラデーさんは、電気磁気学(電磁気学)がもたらす物理現象を一つ一つ実験的に明らかにしていった人です。電磁気学は後年Maxwell方程式でまとめられたように、Maxwellさんが電磁気学の最終的な勝利者と言えなくもないですが、その基礎を造ったファラデーさんの実験力と観察力にはそれ以上に脱帽です。

 一方のフーリエさんは 、その名を取ったフーリエ級数で有名な人です。フーリエ級数曰く、「あらゆる周期関数は、三角関数の級数和で示される」です。なーんてこと思いつきます? その発想力には脱帽です。

 カクカクした矩形波をフーリエ級数で表すと、

という式になります。これをグラフソフトで描いてみます。愛用のソフトはIgor Proです。∞までの和をとるのは不可能なので、k = 15までに留めると、

という形状になります。

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国際会議のお知らせ(11/2 update)

 ”International Symposium on Dry Process” (ドライプロセスに関する国際シンポジウム)という11月18-19日に行われる国際会議で、共同研究者が発表することになりました。その連名末席に名を連ねることになりました。九州大学 古閑 一憲先生のグループとの共同研究です。

ポスターセッション: P-32

S. H. Hwang et al.

Reduction of compressive stress of hydrogenated amorphous carbon films by inserting carbon nanoparticle layer using plasma CVD

 ご時世に従い、オンラインです。

 以下ちょっとした業界説明まで。

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音楽聴かないで脳みそフルパワーと人の境目

 連休中です。しかしやるべき仕事は山積の山積です。みんながオリンピック見ている間に、一つ一つ片付けておかないとね。

 翌日が休日だと夜更かしして良いので、一眠りした後にふと目が覚めたら、机に向かって仕事します。静かな夜です。

 脳みそをわりと使う仕事をしています。特に脳みそフルパワーを使うのが、「研究調書」と「研究論文」です。ナントカDを飲んでファイト一発!!、してから向かうこともあります。値段の高いものはやはりそれなりに効くので、特にレベルを上げたい場合は買ってきます。

 さて世の中、今も昔もですが、音楽聴きながら勉強している人がいます。「器用だな~」と感心します。音楽が嫌いなわけではありませんが、特段聴く趣味はありません。若い頃にはウォークマンやラジカセを買ったことがありましたが、何せ聴く趣味がないので、実用もあまりせず単なるメカ趣味に終わり、周囲に譲りました。

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卒研実施中!!

 5年生の卒業研究やっています。お隣メカニクス(M)コースの工場にお邪魔して、材料加工しています。

 Eですか?

 Eですよ。

アルミニウムのインゴットを切断しています。
必要な分、切り出せました。
別のアルミニウム板を削って、精密成形しています。

 実際に手を動かしてみることで、物の有り難みが分かります。色々試行錯誤して考えていると、アイディアと夢が膨らみます。夢のある人生が、一番幸せな人生です。

 お金で何でも手に入れられ、解決できる世の中ですが、お金に頼りすぎることは、退化を意味します。ボタンを押せば望むものが手に入りますが、ボタンを押すことなら原始人だってできます。

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未だ木鶏たりえず

 世の中には、「俺すごいんだぞ!!」的な人がわりといます。話す言葉の節々に満ち溢れています。「あーそーですか、アナタの視界の世界ではそりゃアナタが一番ですよねー」、とは内心で。

 私、こういうことに感受性が高いんでしょうか。そこそこ学歴あることもあって、昔からよく挑んでこられますね。いや、別に興味ないんで、ご高説結構なんですけど・・・。

 私を倒しても自慢にはならないですよ。ククク・・・、私は四天王の中でも最弱・・・。残り三名が誰かはご想像にお任せします。

 さて高等教育機関に居ますから、私にとって教育と研究は車の両輪です。どちらが欠けてもなりません。ここではちょっと後者に着目しましょう。

 研究者は世界中を相手にします。ですから、「俺イチバン!!」なんてことを思える人は、まともな研究者の中には一人もいないと思います。イチバンなのは、神さまです。

 それに、イチバンて大変ですよ。その先の道は自分で切り拓いていかないとならないのですから。それも後ろから追い上げられるのを気にしつつ。いやー、大変だ。

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大井さん

 前職で同僚だった大井 克己氏を研究室に招きました。氏は無線の専門家で、前職時代に氏から導波管やアンテナなどの通信技術を教えていただきました。

 研究室学生達が卒業研究で行っている導波管の話、70歳を超えた今でも人工衛星プロジェクトに参加している話、社会で働きそして勉強を続けるという話など、色々な話で盛り上がりました。

 コロナが落ち着き涼しくなった頃に、今度はゆっくりとお話できたらと思います。

大井さん(中央)と研究室学生達。人工衛星の話で盛り上がっているところです。大井さんは生涯現役で活躍されておられます。

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EnterとJoin

 人間は組織的な動物です。必ず何らかの組織に属しています。小さいのは家族から、大きいのは国家まで。複数に跨がって。学校や会社など中規模の組織に参加することを表す英語の動詞には、enterとjoinがあります。例えば、学校に入学するときはenterを使い、部活に入るときはjoinを使います。じゃあ会社に入るときは? 答えは、joinです。

 権威ある辞書であるOxford English Dictionaryに依りますと、

enter: to become a member of an institution

join: to become a member of an organization, a company, a club, etc.

という意味となっています。どちらも似たようなものですね。でも、enter schoolとは言いますが、enter the schoolとは言いません。join the companyとは言いますが、join companyとは言いません。theがないのは、具体的な枠のない「機能」を表します。theがあるのは、具体的な枠のある「入れ物」を表します。enter the schoolを敢えて使うなら、それは校舎の工事業者さんなどか言うことですね。学校は工事現場の一つに過ぎないということです。

 つまり、enter schoolは学校教育(という機能)に参加する、すなわち入学するという意味になるので、受け身の学生の立場となります。一方、join the comapnyは会社という人の集団に参加するので、自身は対等なメンバーの一員となります。

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論文出してました

 ちょっと時間が遡りますが、論文出しました。OPEN ACCESSなので皆さん読めます。

Processes, 2021, 9, 2

 九州大学大学院 システム情報科学研究院 古閑一憲教授との共同研究です。こちらもこれから発展させていく予定です。まあ、コロナが終息すればなんですけど。

 本科ではプラズマってあまり触れないんですけど、電気の世界にはこんな地方もあります。

よろしくです。

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出ない杭は捨てられる

 電気磁気学や回路設計など、様々な授業を担当しています。しかしどの一つも、大学時代に机に座って教えられたものはありません。研究関係の量子力学も真空工学も物理化学もそう。いや、最後の物理化学は真面目に勉強しておかなきゃならなかったのですが・・・。

 学問とは本来、強いられて行うものではありません。強いられていくら良い成績を取ったとしても、それはほとんど頭に残らず、血肉にはなり得ません。

 誤解を恐れずに言えば、高専生に決定的に足りないもの。それは、学ぶ意欲であり動機。学ばされ、厳しく評価されているから、彼らは見た目には一定以上の学力は身につきます。しかしやらされている立場を続けているならば、所詮は付け焼き刃。卒業したら、いやそれを待たずとも学年が上がると忘れていきます。

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日本表面真空学会 九州支部学術講演会

 「日本表面真空学会 九州支部学術講演会」がオンラインで行われました。

 研究室にプロジェクター通信環境を構築し、研究室学生の5E 山崎君と二人で参加しました。写真に映っているのは、自分の発表資料の表紙です。

 5年間企業に居たので、小さい研究会はいくつかこなしてきましたが、久しぶりの正規学会講演でした。

 ぼちぼちと研究室環境も整ってきているので、これから頑張っていきま~す。九州の皆さま、これからよろしくでございます。

 でもさすがに丸一日は疲れて、帰宅したら爆睡でした、とさ。めでたし、めでたし。

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放射線業務従事者教育訓練講習会

 本日は午後から、佐賀県鳥栖市にある九州シンクロトロン光研究センター(SAGA-LS)の放射線業務従事者教育訓練講習会に行ってきました。法律(放射性同位元素等の規制に関する法律第22条及び同施行規則第21条の2)の定めるところにより、放射光実験施設の利用者には年1回の講習が義務づけられています。

 今回はコロナ下のために人数を絞って、校内地域共同テクノセンターの佐藤先生と太田様の3人で行ってきました。

 SAGA-LSでは、こんなことをしています。早くコロナが終息して、学生の皆さんと行きたいものです。結構楽しいと思いますよ。世の中に役立つ電気磁気学の一例でもあります。

玄関です。
全景です。左側は宿泊棟で、泊まり込みで実験できます。逆光で眩しくて、カメラがナナメになってしまいました。

P.S. ノートを忘れてしまい、後日再度取りに訪ねました(ノД`)

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オンライン学会発表

 6/5(土)、日本表面真空学会の九州支部学術講演会で発表することにしました。オンラインです。

 オンライン開催は、学会の真の目的であるコミュニケーション性に欠けるので避けてきました。しかし聴衆の立場になれば、気軽に参加できるので良いのかなと。

 「有明高専に鷹林有り」か、「鷹林は今有明高専で元気にしてますよ」のいずれかで。まあ、このご時世で研究進捗はどうも・・・でして、学生さんに発表させるのは内容的にちょっとキツイかなと。

 多くの高専生は表面・真空に馴染みがないと思います。しかし現代工学、特に電子工学ではなくてはならない学問ですね。

 詳しくは近々updateですが、無料ということなので興味ある人はどうぞ、もしくは連絡下されぃ。

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