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2024年度卒業式

 3/14(金)は2024年度の卒業式でした。今年度はいつもの校内体育館開催とは異なって、大牟田文化会館で挙行されました。郊外の有明高専と違って、大牟田駅のすぐ近くで交通至便です。大牟田市の市街デザインはちょっと変わっていて、駅目前にメイン国道208号が通っていて、これに沿って市役所、銀行、そしてこの文化会館など主要施設が並んでいます。繁華街(大正町など)は、逆側のJR&西鉄の複々線を越えた西側にあります。街の真ん中を複々線が貫いているんですよね。踏切事故がよく話題となる広島県の者としては不思議でならないところです。

 さて、式は午後からでした。午前中は研究室のエアコン工事で養生と足場構築を監督するために、校内にいました。失礼ながら、業者さんはさすがプロですね。この狭い研究室によく足場を構築されました。

さすがプロの仕事の足場です。

 監督終了後、急いで文化会館へと向かいました。これまでの体育館開催では教職員が総出で準備していたのですが、今回は先方の方達が準備してくださるので、特に事前用務はありませんでした。

メカニクスコースの卒業証書です。
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成績と責任

 年度末です。年間成績も出ました。喜ぶも学生さんもいれば、悲しむ学生さんもいます。高専は大学と同様に留年制度があります。基準の成績を取って所定の単位を修めていないと、留年して来年度同じ学年でやり直しです。

 私も成績評価する教員の一人です。大きな権限です。これを行使するに当たって、下記のことを定めています。

・信賞必罰
・成績基準を明確にする
・公明正大に行う
・基礎基本を重視する
・奇をてらわない

です。

 根本は信賞必罰です。下手な情けは却って害だと思っています。自分の客観的評価を受け入れられてこそ、道は拓けるものだと思っています。

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卒業研究と絆

 週明けで後期は終了し、春休みとなります。2024(R6)年度が終わります。目下卒業研究はまとめの時期です。

 この週末まで、7Eは専攻科研究のまとめ、6Eはその中間報告、5Eは卒業研究のまとめ、4Eはそのレポートと各学年大忙しでした。今期の鷹林研究室は全ての学年が揃っているため、日夜大忙しでした。今週末で全ての書類を済ませることがてきまして、ほっと一息のところです。

 高専は大学と違って、通常授業日程と併行して研究活動が進んでいきます。高校&大学で7年間かけて学ぶところを、5年で済ませようとしますからね。仕方がありません。7Eくらいになって、ようやく研究に専念できる時間的余裕ができます。ですから、研究室に皆で集うのは容易ではありません。同じ研究室に所属しておきながら、違う学年、つまり先輩・後輩を知らないというケースも出てきます。

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図書館だより(2025/2/14 Update!!)

 図書館運営室室員やってます。というわけで、「図書館だより」に寄稿しました。

第19号(2025/02/14)・・・2年生と行ったシンガポール研修について寄稿しています。

第17号(2024/02/15)・・・ブックハンティングについて寄稿しています。

第16号(2023/10/05)・・・貸出ランキングについて寄稿しています。

第14号(2022/10/11)・・・私のイチオシ(読書感想文)を寄稿しています。

よろしくです。

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研究室同窓会と第28回プラズマ・核融合学会 九州・沖縄・山口支部大会

 12/21(土)は、博士後期課程時代の研究室である大阪大学 大学院基礎工学研究科 中戸 義禮研究室の同窓会でした。コロナ前の前々回以来7年ぶりの対面の会となりますので(前回はオンライン)、とても楽しみにしていたんですが、前日19(金)に風邪でダウンとなりました。大阪まで行ける体力もなく、残念至極でした。切符も払い戻ししました。不覚この上なしでした。

 幸いオンラインで参加できましたので、画面を通じて皆様にご挨拶できました。中戸研の同窓会は約3年毎に行ってきており、今回が4回目でした。先代教授の故坪村 宏先生からのメンバーを含みますので、基礎工の第1期生(中戸先生もそう)から始まる幅広い年代で構成されています。

 ただし通常の同窓会と違って、中戸研の同窓会はパーティー形式ではなくて、セミナー形式です。諸先輩方のご講演の後に学食でちょっとしたものはありますけど。登壇される諸先輩方は、無論、この社会で名を上げた大物ばかりです。私もいつかはこの舞台に立てるような実績を上げたいなと思う次第です。登壇のレベルは、私の中では最高峰に位置します。どんな国際会議も相手にはなりません。

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第3回交通マナーアップ運動

 GE講演の翌日12/11(水)は、4月に続いて第3回目の交通マナーアップ運動といきました。4月は第1回、9月の第2回は有明高専は非番でして、第3回の今回再び参加となりました。場所は同じ大牟田駅西口(西鉄側)を担当しました。メンバーも前回と一緒の学生会の皆さんでした。

降車のお客さんを待ちます。
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熊本大学 山本 圭介先生ご来校

 遡ること12/5(木)、熊本大学 半導体・デジタル研究教育機構(REISI)の山本 圭介先生がご来校なさいました。熊本大学 工学部ならびに同大学院の編入学説明のためです。

 山本先生とは現在、九州大学と九州沖縄地区9高専との間で行っている九州大学 工学部・九州沖縄9高専 連携教育プログラムでご一緒しています。このプログラムは、九州大学 工学部の教員と高専教員との間で連携教育を行うもので、具体的には専攻科1年生は高専にて、2年生は九大にて卒業研究活動を行うものです。このプログラムは2023年度から始まったものでして、現在研究室専攻科1年生の学生さんが2期生として活動しています。

 高専に着任して研究を始めましたが、展開上クリーンルームがどうしても必要でした。本校は先人達の先見の明によりクリーンルームが破棄されたようですので、自分で作り上げるしかなく、さりとて費用は莫大ですので悩んでいたところ、当該学生さんを通じて山本先生とご縁ができ、九大のクリーンルームを有り難くも使わせて頂いております。思いは叶うものですね。

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自己顕示と哲学

 ようやく風邪も明けてきました。体調を崩して何もしないでいると、色んなことを考えます。

 インターネットを通じて、各自の意見がメディアを介さずに自由に披露できるようになりました。インターネットは既存オールドメディアによる情報操作、いわゆる洗脳から人々を解放した反面、自己顕示欲を煽る側面もあり、度が過ぎた内容で社会的地位を失う人々も見受けられます。

 このホームページを立ち上げて、4年半が過ぎました。元々は当時人気のなかった所属するEコースの打開策として、入ったばかりの私なりに考え出したものです。有明高専は総合学科制で、2年生後期から専門コース分けとなります。このようなシステムを採っている以上、コース毎に人気の良し悪しは出てくるのは必然です。ならば切磋琢磨していけば良いだけの話です。人気がなくても志ある学生さんは少ないでしょうが必ずいますので、彼らに対して粛々と成すべきことを成しておけば良いだけとは思うのですが、現実にはそうも言ってられないようです。

 当初はコースのホームページに間借りしていたのですが、お気に召さない方々から自分で独立して行うように言われました。何もしないのに文句だけ言う人は、どこにでもいるものです。何事に対しても、チャレンジすれば何かしらの損失は出ます。しかしその損失にばかり目を向けていたら、何もできません。

 「なんやこいつら!!」と何苦楚の精神でこのホームページを独立させました。このホームページは、完全私費で運営しており、一切の公費は入れていません。良い機会なので、自分の考え・思いを披露し伝えてきました。同時にそれらを自分自身でも整理してきました。何のために教育するのか、何のために研究するのか、そして今後どうしていきたいのかと。自己顕示と言われれば、確かにそうです。

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緊張するわー

 明日12/14(土)は、第33回九州沖縄地区⾼専フォーラムがあります。九州沖縄地区の高専が持ち回りで担当しているフォーラムですが、今回は本校有明高専が主催です。

 オンラインで、誰でもご参加可能です。高専関係者でなくてもOKです。企業の方、学生さん、保護者みんなOKです。

 事前参加申込制ではないので、当日いきなりでも参加できるのですが、それだけに人数が読めませんです。どんな方がどれだけ参加するか分かりません。緊張しますね。

 発表タイトルは、「研究の事前段階を踏まえた担当教育と鷹林研究室における研究展開」と、ちょっと偉そうにしてみました。

 この高専5年弱の生活で思ったこと、考えたことをまとめてみました。スライド間に合いました。

 頑張りまーす。炎上したらイヤだなー。

 

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電子工学と化学

 Eコース(電気電子工学)教員として、当然同コース専門科目を担当していますが、一方でCLコース(応用化学/環境生命)の授業も担当しています。5年生向けの電気工学基礎I電気工学基礎IIです。前者は電気の基礎の基礎(2E~3Eのレベル)、後者は半導体(3E~4Eのレベル)について講義しています。

 電子工学すなわち半導体工学は、半分は化学です。特に製造関係ならば、ほぼ化学です。しかしながら、日本の教育カリキュラムでは、電子工学と化学は壁で分けられています。電子工学の学会発表を聴くと、化学的な点で「何言ってんだこいつ?」と思うことがあります。逆に化学の学会発表では、電子回路的な点で「??」と思うこともあります。

 目下、半導体が世間を賑わせています。化学の人で半導体業界に進む人は珍しくありません。今その道でなくても、将来そうなるかもしれません。そんな学生さん達を念頭に置いて、上記授業を展開しています。他コースだからって、手を抜くことはないですよ。学生さん達は、皆平等です。

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決算と情報公開

 11月も半ばを過ぎました。年度末までに消化しなければならない予算枠について、決算に向けての整理が必要な時期になりました。幸い今年度は資金が潤沢でして、消化しなければならない予算枠、来年度以降も使える予算枠と多くの選択肢があります。ただし、専属の秘書さんも会計担当者さんもいなくて、一人で事務処理しているものですから、未整理が貯まってきています。そこで事務方の助けを借りつつ、数字とにらめっこしています。

 つい昔の「いや、もうどうしよう・・・」という何もない日々に比べれば、随分楽になりました。予算を稼ぐのは、研究室主催者として一番の仕事です。どんなに綺麗事を言っても、お金がなければ研究も何もできません。学生さん達を学会に連れて行くこともできません。

 研究設備もさりながら、こういう高等教育機関で研究室を主催するにあたって最も大事なことは、「学生さん達の可能性を開花させる」ことだと思います。そう、以前にも書いたように、教育とは、「何人であれ、その者が活きるように導くこと」だと思います。

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教育とは何か?

 教育とは何か? 私なりの理解では、

「何人であれ、その者が活きるように導くこと」

だと思います。教育に携わる者はそのプロフェッショナルでなければなりませんし、これが教育者の最大の務めだと思います。

 人を責めるのは簡単です。他人は自分とは違います。責める理由の大部分は、自分との差異が許せないからでしょう。そう、何人でも他人を責めることができます。

 反省ないし再起を促す意味で責めるのは良いとしても、ただ単に自己満足のために責めることは頂けません。信賞必罰は指導の根本ですが、そのバランスにはよくよく注意しなければなりません。

 過失に対してバランスを欠いた過剰な責めには、得るものがありません。「窮鼠猫を噛む」のように、かえって失うものが多くなります。

 つまり、責めるのならば、先々の落とし所を想定して振る舞っているかです。

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