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2期生配属されました

 研究室の第2期生である4E学生さん達(創造工学科3期生)5名が研究室配属されました。宜しくなのです。

 高等教育は、研究室配属されてからが本番です。それまでの生活は序章であり、成績は仮の姿です。

 それまでの成績は特に気にしません。丸暗記で要領よくこなした100点よりも、地道に不器用に苦労して得た60点の方がはるかに価値があるからです。テストなんてものは、正解が既に分かっていることを時間内に効率よく解くことを求められるだけの、クイズの一種です。世の中には、時間をかけないと分からないことや、またいくら時間をかけても分からないことばかりです。クイズ王が世の中を救いますか?

 例えば、電気磁気学で本当に必要なものはMaxwell方程式ですが、これを解くのは時間がかかるので試験問題は作りにくいです。そう、テストは必要悪でしかありません。

 研究室配属されてから大きく成長する学生さんもいれば、その逆もあります。じっくり考える研究活動は、大器晩成を引き出します。

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教材と研究

 教材は全てオリジナルで作っています。教科書は一応指定していますが、これは主に最終確認と自習用です。最終確認というのは、私自身が誤って理解していないかを確認することです。自習用とは学生さんので、私の伝達法だけでは理解が偏ってしまうかなと恐れるからです。高等教育は高度な分、教授法も千差万別です。

 初等教育、たとえば1 + 1 = 2というのは、誰が教えても大差ないと思います。しかし高等教育となり、内容も高度になってくると、上述のように教授法は千差万別ですから、教える側の力量が効いてきます。何を教えるかよりも、「誰が教えるか」です。

 力量がないと、教科書の字面だけを追って授業することになります。教科書というのは、人類が長年に渡って積み重ねてきた知見をコンパクトにまとめたものです。人類は成功よりも失敗を多く積み重ね、その失敗を都度乗り越えてきたことで、現代の高度文明があります。

 教科書は、失敗をほとんどカットして、成功事例のみを集めたものです。皮肉な話ですが、基本的にそれだけを読んで真に理解できるようにはできていません。失敗せずして成功することなんてないのですから。失敗事例まで組み込んでしまうと、分野によっては、教科書の厚さは富士山よりも高くなるかもしれません。

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CLコースにこんにちは

 本日、5年CL(応用化学/環境生命)コースへの乗り入れ授業「電気工学基礎II」の第1週を行いました。

 化学の世界に戻ってくるのは、博士号を取って以来です。どうも、帰ってまいりましたー。

 電子工学の基礎をやります。トランジスタを使うやつですね。電子工学って、化学の素養があると、割合親しみやすいんですよね。だって、トランジスタ材料を用意するのに化学要りますから。

 固体物理的数式祭りやガチガチ回路計算のアプローチではなく、化学をベースにして、できるだけ数式を使わずに視覚的にやっていきまする。

表紙でござる。

 半年間、よろしくです。

 え? 「Eコースでは数式ガチガチでやっているやないか!!」ですって? だってー、仲良くなるのに数式は要らないでしょ。

 さあ、CLでタクトを揮いますよ。

オープンキャンパス2021

 昨日はオープンキャンパスでした。

 中学生と保護者様のペアに、所属Eコースの電子分野の説明をしました。昨年は初年度だったので自身がオープンキャンパスしてましたが、今年はバッチリ説明担当でした。全12回の説明機会のうち、研究室学生達2人と4回ずつのローテーションで。

情報通信をテーマに。理論を添えて。

 説明のコンセプトには「楽しさ」や「分かりやすさ」を求めるのがありますが、私は「これから乗り越える高い壁」をコンセプトにしました。中学生にはちょっと難しかったかもしれませんが、高専生活でできるようになりますですよ。

脳みそのご利用は計画的に

 小中学校は夏休みが終わりましたかね? 夏休みも終わり頃になると「宿題やばいよ、やばいよ」という子達は全国にたくさんいますね。

 大人になると、次から次へと仕事がやって来ます。〆切や難度を踏まえて、優先度を付けて計画的にしないとこなせません。そう、かくいう私はその渦中にあります。

 私は小学生の時に夏休みの宿題を計画的にこなしていた!!・・・・わけでは、ぜ~んぜんありません。残念ながら。歳を取って、そうせざるを得ないように体がしつけられてきました。だって、終わんないもん。

 でも、「良い子の皆さん、大人になったら何とかなりますから、夏休みは遊びまくりましょう!!」・・・とは、立場上言いにくいなぁ (書いてるけど)。

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自由をこなす力と卒業研究

 学生さん達は、夏休み中です。教員って夏休みはヒマなんですかって? いえいえ、と~~んでもございません。むしろ、より忙しいほどです。夏休みの期間は、開講期間にできなかった研究を進めたり、次期の授業準備をしたりと、もう大忙しです。ねこねこ55の手も借りたいです。

 突然ですが、私、博士です。「士」とか「師」とかつく職業の人、つまり士/師族の一人です。略して「S族」にしましょう。S族には、博士、弁護士、司法書士、会計士、医師、歯科医師などなど、色々ありますね。これらS族に共通する能力は何か分かりますか?

 専門知識? それもありますが、もっと大事なものがあります。

 それは、「自由をこなす力」です。

 自由な時間を如何に有効に運用できるか、使いこなせるか、です。S族は、人に指示する立場であって、指示される立場ではありません。ということは、自らを律して自らを管理することが求められます。無論、指示することに驕るというのは、論外ですね。

 S族は、世間からそれぞれの分野でのリーダーシップを求められます。大学院生時代に、恩師によくよく教えられました。「判断し、決断し、実行する力」を求められます。その分、自由な時間裁量が許されています。

 その自由時間を如何に有効に消費できるかが、これら職業の人達のランキングに繫がるでしょう。

 自由を使いこなせない人は、S族を名乗る資格はありません。

 私は自身を忙しくすることもできれば、ヒマにすることもできます。ただし、怠ったツケは自分で償わなければなりません。S族は、生み出す結果が全てで、自己責任です。

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勉強し直して参ります

 期末試験前までの授業が終了しました。本日から4連休です。ただし明けた後の期末試験が5連続ですけど。

 その最後の授業で、学生さん達から資料ミスを指摘されました。よくよく考え直してみると・・・、ごもっともです。何を血迷ったか、私。別の回で教えたことと矛盾しています。

 言い訳してもしょうがない。ミスはミスです。それに大小も上下もありません。直ちに訂正作業とお詫び通知をしました。有明高専ではインターネット環境が完備されているので、連休に関わらず通知出せて良かったです。もしこんな環境がなかったらと思うと、我が身の責任の重さにゾッとします。

 そんな我が身の恥はさておき、指摘されるということは彼らがしっかり勉強してくれているという証拠であり、言うべきことが言えるということは、授業の雰囲気としては良いと解釈しました。我が失態ながら、嬉しく思いました。一方的に正義を押しつけることは、自身が正義であり続けなければならず、自分にとっても苦しいことです。

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Making My Own Time

 以前から本の執筆を頼まれていました。本といっても、編著の一節なので数ページですが、商売繁盛なのは喜ばしいことです。6月末〆切でした。

 しかしながら開講中の多忙さに甘えて、〆切を延ばしていただき、先程やっと投稿しました。日頃から学生さん達には〆切遵守を言っておきながら、これではダメですね・・・。時間を守らないのは、信頼を失う一丁目一番地ですから。

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EnterとJoin

 人間は組織的な動物です。必ず何らかの組織に属しています。小さいのは家族から、大きいのは国家まで。複数に跨がって。学校や会社など中規模の組織に参加することを表す英語の動詞には、enterとjoinがあります。例えば、学校に入学するときはenterを使い、部活に入るときはjoinを使います。じゃあ会社に入るときは? 答えは、joinです。

 権威ある辞書であるOxford English Dictionaryに依りますと、

enter: to become a member of an institution

join: to become a member of an organization, a company, a club, etc.

という意味となっています。どちらも似たようなものですね。でも、enter schoolとは言いますが、enter the schoolとは言いません。join the companyとは言いますが、join companyとは言いません。theがないのは、具体的な枠のない「機能」を表します。theがあるのは、具体的な枠のある「入れ物」を表します。enter the schoolを敢えて使うなら、それは校舎の工事業者さんなどか言うことですね。学校は工事現場の一つに過ぎないということです。

 つまり、enter schoolは学校教育(という機能)に参加する、すなわち入学するという意味になるので、受け身の学生の立場となります。一方、join the comapnyは会社という人の集団に参加するので、自身は対等なメンバーの一員となります。

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5分前集合完了!!とエリート

 郷里広島県呉市は、言わずと知れた海軍の街。海軍の慣習の一つに、「5分前精神」というものがあります。表現を平たくすると、「5分前集合完了」です。定められた時刻の5分前には準備を完了し、定刻と同時に行動開始するということです。その伝統は海上自衛隊の現在でも引き継がれています。

 海軍(海上自衛隊)と共にある都市なので、小学校・中学校では5分前集合完了は当然のように教えられてきました。成績が良い悪い、素行が良い悪い関係なく、どんな生徒も当然のことと思っていました。遅刻とかありえない環境でした。しようものなら、かなり目立つ存在でした。

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年功序列は嫌いなのと海軍五省

 学生時代はずっと体育会系で過ごしていました。日本の体育会系の特徴と言えば、なんと言っても「年功序列」ですね。私も当時はそれが当然の社会ルールだと思っていました。

 農耕民族で平等性を重視する日本社会でリーダーをもめ事なく決めるには、絶対性のある長幼で決めるのが一番でしょうね。祭礼の役員とか。相対性理論によると世の中は四次元空間(x, y, z, t)ですが、人は時間だけは制御できません。テレビ番組の人物紹介でも、名前と年齢はセットですからね。日本人は年齢が大好きですね。確かに、始皇帝が不老不死の薬を探させるために日本列島まで派遣した徐福さんとその仲間達が我々日本人の祖先であるという伝説もあるくらいですから、日本人のDNAには年齢は最重要ファクターであることが刻み込まれているのかもしれません。

 さてさて、大学時代のある日のことです。練習後のミーティングで1学年下の後輩に言われました。「1歳違うことってそんなに重要なんですか」と(※共に現役合格入学なので「学年差 = 年齢差」でした。当時はですけど(ノД`))。随分昔のことなので一字一句の記憶は曖昧ですが、光景は脳裏に焼き付いています。その後輩は私を慕ってくれていて日頃から仲が良かったので、臆せずに発言してれました。言いたいことが言えないんじゃダメですよね、とは昔から。まとめる立場でもあった私は考えさせられました。「何をもって人をまとめるべきか」と。長幼が全てかと。年月を経た今でも、それは私にとって人生の課題です。

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出ない杭は捨てられる

 電気磁気学や回路設計など、様々な授業を担当しています。しかしどの一つも、大学時代に机に座って教えられたものはありません。研究関係の量子力学も真空工学も物理化学もそう。いや、最後の物理化学は真面目に勉強しておかなきゃならなかったのですが・・・。

 学問とは本来、強いられて行うものではありません。強いられていくら良い成績を取ったとしても、それはほとんど頭に残らず、血肉にはなり得ません。

 誤解を恐れずに言えば、高専生に決定的に足りないもの。それは、学ぶ意欲であり動機。学ばされ、厳しく評価されているから、彼らは見た目には一定以上の学力は身につきます。しかしやらされている立場を続けているならば、所詮は付け焼き刃。卒業したら、いやそれを待たずとも学年が上がると忘れていきます。

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