Tag Archives: 教育

ISATE2023の旅 (2/3)

 さて、本番です。発表資料は先週何とか仕上げることができました。3学年にわたる教育プログラムをたった20分弱で説明するために、カットにカットを重ねて、絞り上げた内容となりました。

 国際会議ですから、もちろん英語です。最近は忙しくて発表練習する時間的余裕はないので、イメージトレーニングを軽くこなしてからのアドリブです。イメージトレーニングとは、展開を考えることです。ここでこれをアピールしようとか、ここで間を取ろうとか、色々とイメージします。ドラゴンボールでやっていたやつです。優しい人は気を遣い、ドラゴンボールでは気を使います。

始まるよ。
教育プログラムの概要です。詳しくはお問い合わせください。
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ISATE2023の旅 (1/3)

 今週は、島根県松江市において開催されるISATE2023 (16th International Symposium on Advances in Technology Education for Engineering Education、第16回国際工学教育研究会)へ参加しました。ただし、今回の会議はいつもの研究関係ではないです。日頃行っている授業教育成果を発表するもので、有明高専代表として行きました。せっかく高専教員やっていますから、この手の会議には一度出てみたかったです。大学では経験できないことです。

 さて、移動です。いつものように新大牟田駅からスタートです。早朝からの移動となりました。新幹線通勤の人達もままいて、日中よりもホームには人が多かったです。向かいのホームに下りのつばめ号が入ってきました。ただし800系ではなくて、日中はさくら・みずほ号に使用されているN700系が使用されていました。忙しい早朝ならではですね。

向かいの下りホームに、N700系バージョンのつばめ号です。
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保護者面談、始まるよ

 明日から保護者面談です。有明高専では、全学年全クラス一斉に行います。5年担任なので、渦中です。5年生は最後の面談になります。今月は学会準備で多忙度Max、まぁいつもそうなんですが、何とか時間をつくりました。

 3月の面談は進路が議題でしたので、学生さんと揃ってお越し頂きました。もう卒業を半年後に控えていますので、今回は保護者だけでOKです。だけど最後の機会なので、学生さんと一緒でも一族で揃ってきても構わないです。

会場の居室を片付けました。

 高専はこのように、高校の延長で5年生になっても面倒見が良いです。別の見方をすれば、過保護かもしれません。意見の分かれるところです。

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損して得取れ

 生きていると、自分に不利な状況にいくらでも遭遇します。ある意味、毎日です。

 例えば、「面倒な仕事を押しつけられた」なーんてのが一番分かりやすいですかね。

 しかし、そんな一見不利な状況に際して、それをどのように自分の有利な状況、自分が得する状況に持っていくかを考えることが最も大事なことと思います。実は自分が得する展開になるかもしれない、自分が成長できる機会になるかもしれないと。

 もし不幸な状況に陥っても、それを他人のせいにしても仕方がないです。その人の信用を失うだけで、不幸の上塗りです。それよりも、その状況を如何に克服し、自分にとって有利で得な展開に持っていくか。腕の見せ所です。

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In a taxi

 先日の夜、大牟田市内で知人と会食をしました。教育や研究談義に花が咲き、あっという間にラストオーダーの時間が過ぎました。夜も遅くなったので、タクシーを呼んで帰りました。

最後のデザート

 タクシーの運転手さんともお話をしました。話の流れの中でふと、私が有明高専の関係者であり教員であることを切り出し名刺を渡すと、息子が有明高専卒業生であると言われました。卒業してもう四十歳くらいになるが、東京で働いて幸せに暮らしいてるとのことでした。有明高専には感謝しているとのことでした。

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静岡大学 増澤先生ご来校

 6/13(火)、静岡大学 電子工学研究所 (情報学部 情報科学科兼任)の増澤 智昭先生がご来校されました。3E対象のグローバルエンジニアリング講演のためです。本年度1回目です。昨年度はこちらこちらです。

 新大牟田駅にお出迎えし、そのまま本校へ。校内ご案内と軽い打ち合わせの後、講演へ臨みました。

ご講演中です。

 3E学生さん達にはベクトルが合ったらしく、ご講演は盛況に終わりました。

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有明広域産業技術振興会総会

 6/7(水)に、有明広域産業技術振興会の総会に参加してきました。本会は一言で言うと、有明高専の企業応援団です。昨年は研究者として参加しましたが、今年は進路指導を担う5年生担任として、企業の皆様に挨拶してきました。

 こういうパーティーの場って苦手なんですが、「地位は人を作る」ですね。色々学べて有意義な会となりました。

 会場は、荒尾グリーンランドの隣にあるホテルヴェルデでした。パーティーの料理は美味しかったです。

会場の看板です。

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2年生コース紹介

 5/30(火)に、2年生向けの専門コース紹介を行いました。有明高専は、創造工学科という総合学科体制を取っています。2年生後期から志望する専門コースに分かれますので、その参考にと前期中に各専門コースが紹介を行う機会があります。

 総合学科制という制度は、最近増えていますね。確かに、入試時点で専門学科を決めるよりも、入ってから低学年の間に広く学んでからの方が良いと思います。中3の時点で、専門分野の深さと広さなんて分かりっこないですからね。

 我がエネルギーコースは毎回、強電系と弱電系の2部屋を巡ってもらう形を取っています。私は弱電系にお店を出しています。電気磁気学に基づいた電磁波と導波管コーナーと、研究内容の2つのお店を出しています。前者は授業内容で、私がお話ししました。電気は単純な、回路配線した電圧と電流だけの世界ではないですよと。

 後者は5年生の研究室メンバーに説明を委託しました。聞き手のレベルに合わせて、短く分かりやすく説明するのもまた勉強です。細かい話をするのは案外簡単です。説明の仕方を考えることにより、自分自身の理解も深まります。

右から、電磁波の自作アニメーションと、導波管セットと、スミスチャート by NanoVNAです。銅板で作った導波管は、過去の2021年度卒業生の作品です。
5年生諸君が説明の準備中です。機会は4回、メンバーも4人なので、一人1回のノルマとしました。

 他コースと切磋琢磨していて、より良い学校にしていければと思います。

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協調性と独立

 就職活動の自己PRのお約束として、協調性やコミュニケーション力の強調があります。春から初夏にかけては、そんな「コミュ力お化け」が大量発生します。夏のセミもびっくりです。

 一方で私、学生さん達が相談に来たら、「一生懸命学んできたのだから、それを話しなさい」と言っています。それだけの苦労はしてきたでしょと。高専の学習生活は甘くはありません。ネット検索大好き世代ですけどね、世間のおかしな情報を入れるのではなく、しっかりと自分自身を見つめることが大事かなと。

 それに、コミュ力お化けは日本を劣化させてきた主因じゃないかと思ってます。

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受験は勉強に非ず

 普通科の進学校では高校3年ともなると、受験勉強にまっしぐらです。普通科では通常、職業訓練は行わないので、進学してから職能を身につけます。

 一方、高専はその名からして、高度な実業学校です。普通科並み、いや大学レベルの専門教育と併行して、実習・実験という形の実務教育を行っています。通常、高校+大学の7年間を要する内容を、教養的な部分は幾分削られはするものの、5年間で済ませますので、カリキュラムは非常に厳しいです。高専教員4年目ともなると、そんな環境に慣れてきて鈍感になってきましたが、新しく入ってきた方の視点を伺うと、やはり厳しい世界だなと改めて思います。

 そんな高専の成績上位学生さん達は、とても感心するほど優秀です。当然進学して、さらなるレベルアップを図りたいと思うのは自然の成り行きでしょう。その一方で、厳しいカリキュラムは普通科のような受験体制を設けることを妨げます。

 そこで進学、つまり大学3年次編入制度では、推薦制度が充実しています。成績優秀であれば、面倒なペーパーテストを省略できます。これはとても優れた制度だと思います。

 何故なら、「受験は勉強に非ず」だからです。

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